伯父が亡くなる

 

今日伯父が亡くなりました。

小さい頃に学校への送り迎えやお盆や正月に遊びに行くと可愛がってもらえたものでした。

その伯父が癌になり手術をし胃を全摘出したものの再発、全身にまわり末期癌になり今日亡くなりました。享年73歳、この現代73歳にしては若い方です。

 

2020年の1月頃に伯父さんの自宅を久しぶりに訪れた時にはソファーに横になっていたものの話せるし私が帰る時には玄関先まで立ち上がり見送ってくれました。

癌だけど意外と元気かなと思いました。

それから2か月 様態が悪化し救急車で運ばれたとの連絡があり家族一同入院先へ向かいました。2か月振りに見た姿は別人のように痩せ細り人工呼吸器をつけていました。

たった2か月でこんなにも変り果てるのかと・・・癌の怖さを感じました。

呼ばれた理由はこれから緩和ケアの為にモルヒネを打つとの事。

モルヒネを打つと目を閉じたままそのまま眠り2度と起きなくなる可能性があるから。

意識があるうちに親族に合って欲しいとの事でした。

モルヒネは戦争の映画で見て知っていたけど末期癌の患者へも使うものだと知りました。

そして一通り見届け帰宅しました。

そして今日、私が仕事から帰宅すると家族から亡くなったと聞き搬送先の葬儀場に向かいました。

準備が整いその亡骸を見て触ると温もりは若干あるけど冷たい。その表情はようやく楽になった、戦いに疲れた、そんな顔をしていました。亡くなる数日前は せん妄が起きていたとも聞きました。本人は絶対死なない、絶対回復して復活して生きてみせるそんな精神力で戦っていたとも聞いています。

私は身内の亡くなった姿を何回か見てきましたが天寿を全うした人、いわゆる老衰と病気と戦った人の最期の姿の違いを感じる瞬間でした。